冷え性 – よくご相談されるお悩みの症状

一般的に言われている冷え性とは、身体が温まらず常に冷えているような感覚が常に自覚されている状態の事です。
最近では自覚がない場合も多いです。

中医学では「冷えは万病の元」といわれており、病の元凶となる未病といえます。

人間は平熱が1℃上がると、一日の基礎代謝量が300㎉~400㎉違うと言われております。
つまり、冷え性の方は基礎代謝量が低く、太りやすい体質な上に、免疫力が弱いといえます。

確実に万病の元です。

中医学における冷え性の要因は巡りの悪さか必要な身体を構成している要素が足りないかと考えます。

身体を構成している大切な要素には「氣・血・水」の三つがあります。
この「氣・血・水」のめぐりが悪いと体温が上昇せずに体が冷えた状態のままになると言われております。
氣とは生命エネルギーのことで、身体を温める作用があります。
巡らないという事は、身体が温まらないということになります。
水とは身体の中の必要な水液の事を指します。
水ですので、身体を冷やす作用があります。
巡っていれば冷やすことはありませんが、巡りが悪く停滞することにより、身体を冷やしてしまいます。
氣・血が不足しても体にとって必要なエネルギーと栄養が足りない状況になりますので、体温を上げる作用が働かず、冷えた状態のままになります。

そして、この3つの要素の不具合は何が要因かというと、身体の5つの臓器の働きのどこが不調なのかを見ます。

つまり、冷え性と一つとっても、人それぞれ何が要因で冷え性なのかは違うということです。
要因が違うという事は、対処も違わなければいけません。

つまり、不足していることが要因の方に巡らせる対処をしても意味がないということになります。

自分の冷え性は何が要因で起こっていることなのかを見極める必要があるということです。