中医学的閉経するということ

中医学的閉経するということ

女性であれば必ず訪れる、生理が終わるということ。
日本の平均閉経年齢は50歳です。
どんなに長くても50代後半で月経が終わりを迎える方がほとんどです。
閉経するとはどうのようなメカニズムなのか、中医学の観点からみる閉経についてご説明します。

① 女性は7の倍数
② 人生は腎精
③ 精には先天の精と後天の精がある
④ 先天の精
⑤ 老化は腎の弱り
⑥ 老化の変化を受け入れる

1 女性は7の倍数
これは、女性の身体の節目を迎える年齢と言われております。
7歳で歯が生えそろい、14歳で初潮が始まり、21歳で身体が成熟し、28歳では女性として一番身体が充実した状態となり、35歳で衰えが始まり、42歳で白髪が増え、49歳で閉経を迎える。
中国最古の医学書「黄帝内経」ではこのように説明しております。

2 人生は腎精
この7の倍数の流れは、腎に蓄えられている「精」腎精の増減です。
精とはすべての物質の基本となるもので、エネルギーの一種です。
精力の精とお考えいただければイメージがつきやすいと思います。
精力があるとか、精力剤の精です。
男性のイメージが強いかもしれませんが、女性にも「精」は存在します。

この精は生殖機能や成長発育に深く関わります。
もちろん老化にも。

3 精には先天の精と後天の精がある
精には二種類あります。
一つは「先天の精」です。
これは、父母から受け継いだもので、人によって質と量が違います。
もう一つは後天の精です。
これは、飲食物から摂る栄養素である「水穀の精微」からできるものです。
先天の精は生まれてからどんどん使われて無くなっていきます。
60歳ですべてを使い果たすと言われております。
この先天の精の増減が女性の7の倍数と深い関わりを持つのです。
4 先天の精
先天の精が満ちてきて、最高潮になると初潮が始まります。
それは、生殖機能が備わったということになります。
精が充実すると妊娠できる身体になるということです。
そこから、精はどんどん使われていきます。
どんどん使われていって、精が少なくなり、生殖機能のエネルギーがなくなったところで閉経となります。

つまり、閉経は先天の精が使い切られた状態であると言えます。

5 老化は腎の弱り
この精は腎臓に蓄えられていると言われてます。
つまり、精がなくなる=腎臓が弱くなる
腎臓が弱くなるということ、それは老化を意味します。
老化は腎の弱りです。
まだ20代の若さで白髪が多い、若年性閉経などは、腎が弱っているから起こることと言えます。

6 老化の変化を受け入れる
誰しもが老化します。
歳を取らない人はいません。
先天の精はどんな人でもなくなっていきます。
閉経は誰もが迎えることです。
老いを嘆くよりも、老いの変化を受け入れて、それを楽しむくらいの余裕があったほうが、後天の精が生きてきます。
後天の精は飲食物からの栄養です。
新鮮で栄養価の高い美味しい食べ物を、楽しく食べると、後天の精が充実してきます。
精が充実するということは、元気になるということです。
精は元気のもとです。
元気は腎に蓄えられています。
腎が元気ということは、若々しくいられるということになります。
閉経後の人生の方が、今の時代は長いのです。
閉経しても、女性であることには変わりません。
歳を取っても、身体が老いても、閉経しても、女性であることを楽しむ。
変化を受け入れて、今しかできないことを思い切りやる。
若い頃には受け入れられなかったことや、知らなかったこと、わからなかったことが年齢を重ねるごとに知識や経験となって、余裕を生み出します。
余裕は器です。
歳を重ねるごとに器が大きくなれば、若さにはない深みや味が出てきます。
そういったことを楽しみながら、閉経後の人生=腎精を謳歌していくのはいかがでしょう。

人生楽しんだもの勝ち