優柔不断なあなたは胆のうが弱いかも

優柔不断なあなたは胆のうが弱いかも

物事をなかなか決められない。
選ぶことができない。
などの優柔不断がお悩みの方は、胆のうが弱いかもしれません。
なぜ胆のうなのかを説明します。

① 五臓の精神的役割とは
② 物事を決断するのは胆である
③ 胆で物事を決断する為には
④ 感情と臓器はつながっている
⑤ 優柔不断なあなたにできる決断力を上げる方法

1 五臓の精神的役割とは
中医学では、五臓には精神的な働きを分担してそれぞれに役割があります。
例えば
肝臓は理性、判断、意志、などの精神活動の役割があります。
脾臓には、思考、記憶、集中の役割、肺は本能的な感覚や運動の働きが備わっています。
腎臓には意志や信念の力、記憶力が宿っていると考えられています。
そして、これらすべて心臓が監督しているのです。

つまり、それぞれの臓器の弱りが精神活動の働きを阻害する場合があるのです。

2 物事を決断するのは胆である
物事を決断するのは、胆で行うと中医学では、考えます。
「肝は謀慮を主り、胆は決断を主る。」
かんはぼうりょをつかさどり、たんはけつだんをつかさどる。
謀慮とは深謀遠慮のことです。
深謀遠慮とは遠い先のことまで考えてしっかりとした計画を立てること。
深謀は深く考えられた計画。
遠慮は遠い先の事をしっかり考えること。
つまり、肝臓で冷静にいろいろなことを考えて、判断し、意志を固めていきます。
そうして意志が固まったら、胆のうで決断するということです。

3 胆で物事を決断する為には
胆で決断するには、胆の精気が充実していなけばなりません。
精気とは生命エネルギーのことです。
胆のエネルギーが充実していると、物事をはっきりと強い意志で決断することができます。
何かイレギュラーなことが起こっても、びくびくしません。
しかし、胆の精気が足りないと、弱気になり、びくびくして物事を決断することができません。

胆の精気は肝の余気を集めた精汁から作られます。
余気とは、余った気のことです。
つまり、肝臓の気が充実していないと、胆のうの精気が作られないということになります。
精汁とは、西洋医学でいうところの胆汁のようなものですが、同じではありません。
肝と胆は表裏の関係で、密接に深く関わっているのです。
つまり
胆のうが弱い=肝臓の弱りです。

肝臓はのびのびする性質なので、のびのびできないと、その生理機能のバランスが崩れます。
そうすると、冷静に物事が判断できず、決められないという事態が発生するのです。

4 感情と臓器はつながっている
「腑に落ちない」
という言葉があるように、感情と臓器はつながっています。
腑に落ちないというのは、納得できないということですよね。
心から消化ができていない。
何かつまった感じがする。
気持ちが消化できず、つまっている感じで、落ちて行かない状況です。
腑=はらわた
つまり内臓のことです。
感情は頭で感じるのではなく、身体で感じているということです。

5 優柔不断なあなたにできる決断力を上げる方法
優柔不断で物事が一人で決められない。
自分で決めるのが怖い。
自分で判断することができない。
あれこれ考え過ぎて疲れて決められない。
決めてしまった後の事を考えると決められない。

そんなあなたは、身体の気が足りないのかもしれません。
気が充実していないということは、
やる気が出ない。
強気になれない。
根気が続かない。
気持ちが上がらない。
気が沈む。
気が配れない。
などという事態に陥ります。

気を充実させる一つが食べ物です。
新鮮で栄養価の高い食べ物をバランス良く食べて下さい。
そして、質の良い睡眠をとりましょう。
気を生成できます。
そして何より
気持ちをのびのびと発散させることが大事です。
時には思い切り自分を甘やかしてみてはいかがでしょうか?

そうすると、身体に生命エネルギーである「気」が充実してきて、物事の判断が冷静にできて、意志を固めることができ、意志が固まると、自信を持って決断することができると思います。

決断できないあなたが悪いのではありません。
気持ちがちょっぴり足りないだけです。
誰かに背中を押してもらうのも良いと思います。

優柔不断でお悩みのあなた。
大丈夫ですよ~。