更年期世代は中庸を意識すること

更年期世代は中庸を意識すること

45歳から55歳の更年期と呼ばれる世代になると、身体の変化が病気となってあらわれる方が多くなります。
特に、ホルモンバランスが崩れやすくなるので、婦人科系の病気が出現することが多いようです。
病気にならない身体を作るには、「中庸」を意識することが大事になります。
身体を中庸の状態にするにはどのようなことを意識すればいいのかをご紹介します。

① 中庸とは
② 中庸は何故大事なのか
③ 病気にならない身体は中庸を保てる身体
④ 中庸でいられる身体になるには

1 中庸とは
中医学における健康な状態とはバランスが良いことです。
バランスが良いことを「中庸(ちゅうよう)」と言います。
中医学の治療は身体を中庸の状態にするためのものです。

2 中庸は何故大事なのか。
中医学には「異病同治」(いびょうどうち)という言葉があります。
異なる病気も同じ治療で治るという考えです。
異なる病気というのは、一人の人間が一つの不調を訴えるとします。
例えば頭痛。
頭痛が一番の主訴ですが、よくよく話を聞いてみると、肩こりしていたり、背中のはりがあったり、生理が不順でむくみがち、便秘も時々ある。
など、他の不調もでてくることが多いです。
西洋医学では、一つ一つの症状によって行く病院が違いますが、中医学では、一人の人の異なる症状の要因はすべて同じところのバランスの悪さから出ているものとみなします。
つまり、そのバランスの悪いところを治してあげると、頭痛ではなく、もれなく他の症状も無くなるよということです。
身体が中庸になれば、今ある不調は改善されるということになります。
健康な身体を保つには、中庸でいることが非常に大事になります。

3 病気にならない身体は中庸を保てる身体
私たちの身体は毎日変化しています。
日々、心も身体も違います。
西洋医学でいうところの自己免疫力とか自己治癒力というのは、中医学では、自分の身体をいかに中庸に保てるかということになります。
中庸を保つというのは、陰陽のバランスを保つ、気・血・水のバランスを保つということになります。

陰陽とは
世の中全ての物を陰と陽にわけるという中国古来の哲学のこと
気・血・水とは
身体を構成する基本の物質

陰陽、気・血・水のバランスを保つためには、五行の相生と相克の活動を正常に行われる必要があります。

相生とは
五行の関係性で生み出す関係。母子関係。
木は燃えると火になり火は燃え尽きると土になり土から金が生まれ金のあるところには水が生まれる。
相克とは
パワーを奪い取る関係性。
木は土のエネルギーを吸い取り、土は水の流れをせき止め、水は火を消し、火は金を溶かして、金は斧になって木を切り倒す。

相生は補い合う関係性です。
足りないものを補います。
相克は過剰なものをカットする関係性です。
出すぎた物を程よい状態に戻します。
このように、自分の身体で足りないものを補い、過剰なものをカットしていくことにより、身体を中庸の状態にします。
そうすると、五臓五腑の状態がバランス良くなります。
五臓五腑の生理機能が正常になると、陰陽や気・血・水のバランスも良くなります。
これが、病気にならない身体ということです。

4 中庸でいられる身体になるには
基本の生活習慣が一番大事です。
まずは食事。
新鮮で栄養価の高い食事を心がけましょう。
加工食品を避けるだけでも変わります。
飲み物は水やお茶など、砂糖やその他入っていないシンプルなものを飲むのがベストです。

睡眠
自分にとってベストな睡眠時間があると思います。
長すぎず、短かすぎない睡眠時間をキープしましょう。
そして、質の良い睡眠がとれるようにこころがけましょう。
睡眠時間のベスト時間は個人差がありますので、ご自分で朝起きた時に一番心地よい睡眠時間を探してください。

運動
適度な運動をすることにより、気のめぐりがよくなります。
何か特別にすることはありません。
駅では階段を使うとか、いつもより長く歩いてみるなど、日常で身体を動かす工夫をしてみて下さい。
趣味でスポーツをすることができたらより良いと思います。

ストレスマネージメント
ストレスがない人はいません。
現代はストレスがあって当たり前になっています。
適度なストレスは必要な場合がありますが、過度なストレスは、身体のバランスを崩します。
自分なりのストレス解消法を探してみましょう。

身体を中庸に保つのは生活習慣です。
生活習慣を見直して、病気になりにくい身体作りをしていきましょう。