漢方は食べ物です。

漢方は食べ物です。

漢方と聞くと、薬をイメージされる方が多いと思います。
日本では厚生労働省の薬機法という法律によって、漢方の生薬を「医薬品」と「食品」に分けております。
「医薬品」は、もちろんお薬です。
しかし、「食品」は食べ物になります。
漢方は中国古来の伝統医学、中医学の治療法として4000年の歴史の中で、発展を繰り返してきました。
その中で、「食事」も「薬膳」という考えで治療法として取り入れられております。
漢方を食事として取り入れていたのです。
そんな食事で取り入れられる漢方をご紹介していきます。

① 漢方は生薬です。
② 生薬とは
③ 食品の生薬
④ 薬膳の考え方
⑤ 日常の食事に漢方を取り入れる

1 漢方は生薬です。
漢方とは生きた薬=生薬です。
化学的なものはなく、全て自然界に存在する、自然なもの、加工されていないもののことを言います。
人の身体は自然なものです。
それと同じです。

2 生薬とは
生きた薬というのは、植物の根、茎、葉、実、種、皮はもちろんのこと、動物、昆虫、は虫類や、鉱石などなど生きているものを薬として用いります。
それを、乾かして、潰したり、粉にしたり、湯液といって、お茶にしたりして身体に取り入れます。
口に入れる物だけではなく、湿布として貼るものや、塗り込むものなど、使い方は様々です。

3 食品の生薬
厚生労働省の薬機法で「食品」として定められているものが食品になります。
基本的には植物がほとんどです。
生姜
なつめ
クコの実
ヤマイモ
ドクダミ
シナモン
クローブ
フェンネル
菊の花
みかんの皮
ハスの実
人参
その他いろいろあります。

4 薬膳の考え方
薬膳というと、特別な食材を使って作る料理と思われていらっしゃる方が多いと思いますが、本来の薬膳とは、その時の身体にとって足りないものを食べたり、余剰なものを出すものを食べたりすることです。
例えば、
元気のない時に、精のつくものを食べる。
うなぎを食べる。
風邪を引いて食欲のない時には消化にいいものを食べる。
おかゆにする。
疲れたときに甘いものを食べる。
甘い果物を食べる。
などなど実は、みなさんが日常的に行っていることそのものが薬膳なのです。
特別な何かを用意しなくても、薬膳は取り入れることができます。

5 日常の食事に漢方を取り入れる
比較的手に入りやすい食品の生薬は、
ヤマイモ
やまいもは、体力がないときや、元気が欲しい時に食べると良いです。
最近手に入りやすくなった赤い実「クコの実」
これは、炒め物に入れたり、ヨーグルトに入れたり、ドライフルーツとしてそのまま食べたり、スープに散らしたりと用途はいろいろ使えます。
目を酷使している方が意識的に取り入れると良いです。
生姜
生姜も生薬の一つです。
身体を温めることもそうですが、風邪の引き初めの身体の表面が冷えているときに取り入れると良いです。
冷たいお刺身などの生ものと一緒に食べると、内臓が冷えなくて良いです。
お寿司屋さんのガリも薬膳です。
菊の花茶
気持ちが鬱々としているときに飲むと気持ちがすーっとしますよ。

このように、日常的に漢方は身近に取り入れられます。
活用してみて下さい。