スパイスと漢方は同じです。

スパイスと漢方は同じです。

スパイスというと、カレーのイメージが強いと思います。
漢方というと薬だと思われる方も多いと思います。
どちらも間違いではありません。
カレーには沢山のスパイスが入っていますし、漢方はお薬です。
しかし、カレーに入っているスパイスの中には漢方として使用されているものが沢山あります!
そんな漢方をご紹介します。

① スパイスも薬である
② スパイスの中に漢方として使われているものがある
③ スパイスの中の漢方例

1 スパイスも薬である
漢方の基本である中医学は世界三大伝統医学の一つです。
伝統医学の発祥元であると言われているインドのアーユルヴェーダ。
このインドの伝承医学である「アーユルヴェーダ」が伝統医学の始まりだそうです。
アーユルヴェーダが中国に渡って中医学という中国独自の医学に発展していったそうです。

アーユルヴェーダにも、漢方と同じで薬草を煎じたり、丸剤にしたりして身体に取り入れる医療法があります。
アーユルヴェーダのお薬のもとは、ハーブやスパイスです。
インドやスリランカでは、ハーブやスパイスは薬として使用しているのです。

もちろん、カレーにもスパイスは多用します。
つまり、カレーそのものが薬になるのです。

これが
「医食同源」
の始まりです。

2 スパイスの中に漢方として使われているものがある
インドと中国はユーラシア大陸という大きな大陸の中に存在して、陸続きです。
ということは、生息している植物も同じようなものがあったり、種が運ばれていって、その地で根付いたものもあります。
漢方は生薬と言って「生きる薬」です。
命あるものは漢方になり得るといことです。
植物はもちろんのこと、動物や、鉱石なども漢方として使用されます。
先人たちはありとあらゆるものを薬として試しては、失敗しながら、これは薬になる、これは毒になると、選別していきました。
つまり、食材になるようなものから、毒と言われているものまですべてを薬になり得るものとして考えたのです。
当然、スパイスもそのように、薬になり得るものとして捉えられて、試されていったのだと思います。
そこから、身体にとって有効だったものを、漢方薬として用いていったのであると思います。

3 スパイスの中の漢方例
スパイスとして使用されていて漢方になっているもの
代表例を挙げておきます
シナモン=桂皮(けいひ)
ジンジャー=生姜(しょうきょう)
クローブ=丁字(ちょうじ)
ターメリック=鬱金(うこん)
フェンネル=小茴香(しょうういきょう)
カルダモン=小豆蔲(しょうずく)
スターアニス=大茴香(だいういきょう)
などなどその他いろいろあります。
カタカナ名と漢字名があるものはだいたいスパイス名と生薬名になっています。
その他、ハーブにも同じものですが、カタカナ名と生薬名があるものがあります。

このように、スパイスやハーブが漢方薬として使用されているものが多数あるのです。

あなたが日頃、口にしているものが漢方であることは多いと思います。

漢方は特別なものではなくて、日常的なものなのです。
少し視点を変えてみると、漢方も身近に感じられると思います。