自律神経乱れていませんか?

自律神経乱れていませんか?

アラフォー・アラフィフ更年期世代の女性は自律神経が乱れがちになります。
自律神経が乱れると様々な不定愁訴と呼ばれる不調が出てきます。
中医学の観点から自律神経を整えるポイントを説明します。

① 西洋医学の自律神経とは
② 中医学の観点から見た自律神経とは
③ 中医学における自律神経が乱れている状態とは
④ 自律神経を整える方法とは

1 西洋医学の自律神経とは
循環器、消化器、呼吸器の活動を調整するための神経です。
24時間働いています。
自分の意志ではコントロールできません。
自律神経には活動時に働く「交感神経」と安静時に働く「副交感神経」の二種類があります。
この二つのバランスが保たれていることにより、不調がなく、健康な状態でいられるということになります。

2 中医学の観点から見た自律神経とは
中医学では自律神経という概念はありません。
自律神経が乱れていることによって生じた症状を分析するのが中医学です。
例えば、
倦怠感
頭痛
動悸
めまい
眠気
耳なり
食欲不振
などなど、それぞれの症状から、気・血・水や五臓のバランスが悪いところを見ていきます。

3 中医学における自律神経が乱れている状態とは
「陰陽のバランスが悪い状態。」
陰陽とは
世の中すべてものものを陰と陽ふたつのカテゴリーに分けるという中国古来の哲学。
陰は静的・鎮静・静止・冷たい・重い・下・内側・暗い・湿潤など
陽は動的・興奮・亢進・熱い・軽い・上・表面・明るい・乾燥など

つまり、
陽=交感神経
陰=副交感神経
となります。
この陰陽のバランスが悪いから、様々な症状がおこるという考えです。

4 自律神経を整える方法とは
普段、活動的で、よく人に会ったり、動き回っている方は、陽が過剰な状態です。
その様な方は、陰のリラックスの活動を増やしてあげるとバランスが取れます。
逆に一人でいることが多い、家でじっとしていることが多い、あんまり動かない、いつもだらだらしているなど、陰の活動が多い方は、陽の活動を増やしてあげると良いです。

食べ物では、
陽よりの方は熱を冷ます夏野菜や内側に締める酸味のあるもの、陰の要素を増やす甘みのあるイモ類やお米、血になる肉などを少し意識して摂り入れると良いでしょう。
陰よりの方は身体を温める根菜類、外に発散させる辛味の食べ物、生姜、ニンニク、唐辛子、ニラ、ネギなど意識して摂るとよいでしょう。

一番は自律神経を乱している「ストレス」を解消することです。
ご自分なりのストレス解消法をみつけて、時には気晴らしをしましょう。